劣化って言われた日の話

「劣化したよね」

……は?

ワシ、正直それ聞いた瞬間、 頭の中それだけやった。

こっちはな、 子ども二人産んだんやぞ。

妊娠出産✖2、 寝不足も不安も責任も、 全部まとめて必死に育てとるんやぞ。

それをやな、 「劣化」???

ようそんな言葉、 軽々しく口に出せたな。

くそやろう。

正直な話、 絶対許さん。 絶対忘れへん。

——ここまでは本音や。

でもな。

夜、ふと鏡見たとき。

そこに映っとる自分見て、 一瞬、がっかりしたワシもおった。

たるんできた肌。 適当に結んだ髪。

自分のこと後回しにするんが 当たり前になった顔。

自分にかける時間なんて、ない。 気を使わんようになった自分も、 たしかにおる。

せやけどや。

美容垢見て、 高っかいデパコス揃えたところで——

正直、 そんなビジュ変わらん。

ワシ、コスメオタになりたいわけちゃう。 時間も金も、無限ちゃう。

せやから考え方変えた。

一点突破、やめた。

顔だけ。 肌だけ。 若さだけ。

そこ追いかけるんは、もうせん。

総合点で、美人取りにいく。

髪。 顔。 体。 服。

それに、 姿勢とか。 話し方とか。 余裕の出し方とか。

全部ひっくるめた 「人としての印象」。

そこならな、 今のワシでも勝負できる。

母になったワシも、 ちゃんと大事にする。

自分を雑に扱わん。

それが、 ワシの出した答えや。

コメント

タイトルとURLをコピーしました